「熔ける 大王製紙元会長 井川意高の懺悔録」を読んで

大王製紙前会長である井川意高氏が、カジノにはまり込み子会社から100億以上の資金を借り入れ、会社法違反で逮捕されるまでの顛末を描いた自伝。軽快かつ論理的な文章であり、短時間であっという間に読み終わった。以下に感想を記しておく。

 

経営者として十分な能力を持ちながら、ギャンブル依存によってその社会的地位から転落していく様子が、非常に客観的に(どこか他人事のように)描かれている。

 

⇒人は、過去の自分を客観視する理性を持っていたとしても、快楽に依存するという本能には抗えない。そして、これは自分にも起こりうる、ということを肝に銘じたいと思う一冊であった。